***************************
こころの健康づくり講演会(実行委員会・鶴岡市主催)
「こころ元気アップセミナー」の取材レポートです
〈2014.10.21・鶴岡市〉
***************************
うつ専門カウンセラー澤登和夫氏による基調講演では
「あなたが大切な人にできる5つのこと」のテーマに沿って、
精神的に苦しんでいる人への接し方などを教えて頂きました。
「がんばって!」ではなく、「がんばってるね!」に言い換え、
相手の「今」を認めてあげること。
「つらいよね、わかるよ」と言う人がいるが、
本人の気持ちは本人にしかわからないので、
「私はうつになったことがないから、あなたの気持ちはわからない。
だから、あなたのしてほしいことを教えて!」というように、
「わかろう」「寄り添う」という気持ちを相手に伝えることが大事。
精神的に苦しんでいる人には
「気づく⇒声をかける⇒話を聴く⇒必要な支援につなぐ
⇒見守る・信じる」の流れで支えてあげてほしい。
ご自身の経験をもとに、私たちが今すぐにできることを
わかりやすく伝えて下さいました。
パネルディスカッションでは、澤登和夫氏を含む3名の
パネリストのお話をお聞きしました。
鶴岡病院医長の東海林氏は、うつ病は手当が悪いと命に関わることから
「こころの風邪ではなくインフルエンザ」と考えてほしいとのこと。
また、うつ病の方は身体の症状からかかりつけ医を受診することが
多いことから、早期発見で命を守るために、精神科以外を受診しても
精神科へつなぐための専用の紹介状を活用する取り組みも始まっているようです。
ご家族の自殺の経験について話してくださった佐藤さんは、きちんと
専門の医療機関で治療をしてほしいことや家族だけで抱え込まないこと
などを強く訴えられました。
大切な人を支えていくには、
気づいて声をかけることはもちろん、
病気やゲートキーパーなどへの理解や知識を深め、
学んでいくこと・知ることも大切で必要なことと感じました。
自分のできることを、今日から、明日から、何か行動を起こしてみたいと思いました。
(文@かずこ)